大蔵大根が届いたので。

「大蔵大根」は昭和40年代まで世田谷区内の農家で
たくさんつくられていた大根だとか。
ところが、より病気に強く栽培しやすい青首大根の登場で、
家庭の食卓から姿を消してしまったのだそうです。
そしていまから10数年前、世田谷区内の農家が団結して
復活させ、いまや世田谷ブランド野菜になったといいます。
でもね、そもそもは江戸時代、私の住む杉並区でつくらていたらしい。
ふーん。じゃあ、対抗する杉並ブランド野菜って、何かしらん?

そんな「大蔵大根」が届きました。
世田谷からじゃなくって、三里塚からです。
大蔵大根は水分が少なく身がしまっているので、煮物やおでん向きだそう。
ならば…と、ふろふき大根にしようかと思ったのですが、そうだ、
昨日つくっておいた卵の味噌煮と合わせたらおいしかろうと、方針変更です。
買い置きの手羽元と大根を醤油&みりんで1時間ほど煮たところに、
味噌煮卵を煮汁ごと加えて、さらに味噌をほんの少しプラス。
名古屋の、どて鍋みたいに(違うかな)、こっくりと煮上がりました。
色は濃いけれど、塩味はさほどでも。
それよりも大根の甘みがしっかり残り、手羽元のだしと相まって、
うまいのなんの! 卵の黄身も、なぜかいつもより美味。
ああ、大蔵大根万歳。味噌よありがとう。

ちょいとお行儀が悪いのですが、この煮汁を玄米ご飯にかけて食べた日には、もう、あーた。

ほかには
・さんまを酢+醤油+みりん+実山椒で煮た、さんまの有馬煮
・ゆで白菜のごま油+焼き海苔+塩あえ
・赤ねぎのグリル

 お酒は、「石鎚」と残っていたコノスルのリースリング