今週の野菜(3月後半分)


原発事故の影響で、福島の有機野菜栽培農家の男性が命を絶ったというニュースに、またまた心が折れそうになる。丹精込めてつくったほうれん草やキャベツが摂取制限の対象になり、絶望したのだろう。30年以上、(おそらく逆風に立ち向かいながら)土をつくり、何とか安全な野菜を…とそれこそ命をかけて作業に当たっていたのだと思う。命をかけたのに、野菜もなくなっちゃうなんて。
放射性物質の影響は大気中や土壌、水、海へと広がっていく。三里塚ワンパック野菜の方たちの畑がある千葉県だって当然、影響あり、だろう。それでもスタッフは、最新の情報を集めながら「自分たちの作物に自信が持てなくなったら、出荷は自ら停止する」という前提のもと、これまで以上に手間とひまをかけて野菜をつくり、出荷し続けてくれるという。葉物野菜はひとつひとつ、井戸水できれいに洗ってくださっているとか。地震の影響で家が傾いてしまったスタッフもいるという大変な中、その手間を思うと、ただただありがたい。
 この日に届いたのは、二年子大根、八つ子(ヤツガシラの子ども)、人参、ねぎ、葉ニンニク、小松菜のトウ、ほうれん草、赤軸ほうれん草、間引き大根。(29日)